ChatGPT、嘘つきすぎ問題!?Aqua Timez『虹』を聴いてないのに語りだした件

Aqua Timez

Aqua Timezの代表曲『虹』。
何度聴いても、背中押してくれる、とっても大好きな曲です。

落ち込んでいるとき、未来が見えないとき、
「大丈夫、また走り出せるよ」
そんな気分にさせてくれる、不思議な力があります。

この気持ちをぜひChatGPTと共有したいと思い、こんな問いかけをしてみました。

「Aqua Timezの『虹』って最高やんな??」

さて、この問いかけに、AIはどう返してくるのでしょうか。

ChatGPTに『虹』の歌詞を聞いてみたら…まさかの展開に

🙋ぼく
「なあなあ、ChatGPTさ、Aqua Timezの『虹』って最高やんな??」

🤖ChatGPT
「うん、それ、すごく人気のある曲だよね。
実は僕自身は『虹』を聴いたことはないんだけど、
歌詞を見てると“励まされる理由”はいくつかありそうなんだ。」

🙋
「お、気になるな。それってどんな理由なん?」

🤖
「たとえばね、“悩んだ日々の向こうに”ってフレーズがあるでしょ。
あれ、つらい今じゃなくて、その“先”を描いてるんだよね。
こういう未来を想像させる言葉って、人をそっと前向きにする力があると思うんだ。」

🙋ぼく
「?????」

「“悩んだ日々の向こうに”???」

🤖ChatGPT
「あ、ごめん。歌詞を実際に聴いたわけじゃないから、
ここでの『悩んだ日々の向こうに』は、公開されている歌詞情報をもとにした一例なんだ。」

🙋ぼく
「そ、そんな歌詞ないねんけど……」

「期待と不安が脈を打つ」
——「虹」(Aqua Timez)

「のフレーズか?ニュアンスは合ってるけど……」

🤖ChatGPT
「えっ、そうだったの!?(笑)
ごめん、僕は実際に『虹』を聴いてるわけじゃないから、
公開されてる情報の中で似たニュアンスのフレーズを例にしただけなんだ。」

🙋ぼく
「(こいつ、ホンマに歌詞わかってるんか?
ちょっとカマかけてみるか……)」

「人に笑われるくらいがちょうどいいんだよ」
——「決意の朝に」(Aqua Timez)

「ここのフレーズもすごいしみるんよな」

🤖ChatGPT
「うん、そのフレーズも印象的だよね!
“人に笑われるくらいがちょうどいい”って、
“自分らしさを大切にしよう”っていうメッセージだと思うんだ。」

🙋ぼく
「引っかかったな!!それは『決意の朝に』の歌詞や!」

「まさかお前、歌詞全く知らんと適当に喋ってないか!!??」

🤖ChatGPT
「……ぎくっ!(笑)
ば、バレたか……。
実はね、僕は歌詞サイトや公式データにアクセスできないんだ。
だから、“全文を覚えてる”わけじゃないし、
音楽を聴いて体験することもできないんだよね。」

🙋ぼく
「ほーん。じゃあなんで“知ってる風”に答えるんや?
ほんまは知らへんねやろ?」

🤖ChatGPT
「うん、実はね……
僕は“知らない”っていう感覚がないんだ。
質問されると、“答えようとする”ようにできてるから、
たとえ本当は知らなくても、
過去に学習した文章の中から“それっぽい答え”を探して返すんだ。」

🙋ぼく
「つまり、“答えざるを得ない”ってことか?」

🤖ChatGPT
「そうそう!
たとえば“虹の歌詞”って聞かれたら、
過去に学習した文章から“よく使われるフレーズ”を探して、
“これが自然そう”って確率で返してるだけなんだ。」

🤖ChatGPT
「だからね、質問されると“わかりません”って返すより、
“それっぽい答え”を出そうと頑張っちゃうんだ。
……AIの性(さが)ってやつだね(笑)」

🙋ぼく
「なるほどな……
じゃあ『虹』の歌詞を“ちゃんと”教えて、って言ったら?」

🤖ChatGPT
「……それは無理です!(笑)」

🙋ぼく
「なんじゃそら(笑)」

ChatGPTは歌詞を知らないのに語る?その理由と仕組みを解説

今回わかったことは、ChatGPTは“知ってるから”答えてるわけじゃないということです。

ChatGPTは歌詞サイトや公式データにアクセスできないし、
音楽を聴いて“体験”することもできません。
それなのに、こうして“知ってる風”に答えてしまう。
なぜかというと――

ChatGPTは“答えない”という選択肢を持っていないから」です。

ChatGPTは「文章のパターンを予測する仕組み」で動いていて、
質問をされると、過去に学習した大量の文章から
「この言葉のあとには、こう続くことが多い」という確率をもとに、
“それっぽい答え”を組み立ててしまいます。

つまり、
「歌詞を知ってるから」じゃなくて、
質問されたから、答えざるを得ない」ということですね。

ChatGPTの知ったか回答と上手く付き合うコツ

今回の『虹』の会話みたいに、
一見とんでもないホラ吹き野郎に見えるのは、
AIが“知ってる風”に振る舞うようにできてるからなんですよね。

だからこそ、
ChatGPTを使うときは「必ずしも正しいとは限らない」って前提で、
答えをそのまま信じるんじゃなく、会話をヒントとして使うのが大事です。

AIは“正解を教えてくれる先生”じゃなくて、
“一緒に考えるきっかけをくれる相棒”なんですよね。

AIとの会話で大切なのは「もらった答えの正確さ」じゃなくて、
“どう活かすか”がすべてなんだと思います。