人のことを考えるのは、大切なことだと思っている。
相手の立場に立って、気持ちを想像して、人を傷つけないように動く。
そうやって生きてきた。
でも、そんなふうに丁寧に考えて動いたつもりでも、届かないことの方が圧倒的に多い。
むしろ、全然違う解釈をされることすらある。
1.その人のためを思って動いたのに
その人のことを思って行動した。
より確実にするために、周囲のいろんな人にも確認し、慎重に対応した。
それなのに、結果として返ってきた言葉は、
「あの人は自分で決める事は出来ない、信用出来ない」だった。
驚いたし、傷ついた。
ちゃんと伝えたのに、その人は自分の思い込みで全てを見ていた。
事実がどうであれ、「そう感じたからそうなんだ」と決めつけていた。
2.相手がどんな人であっても、届かないことがある
暴力的な人、威圧的な人だけではない。
穏やかに見える人にも、話が届かないことがある。
こちらがいくら丁寧に考えて、言葉を選んで伝えても、
受け取る意志がない人には、何一つ伝わらない。
そして、そういう場面のほうが、きっと、ずっと多いんだと思う。
3.人のことを考えすぎると、自分の考えが曖昧になる
相手のことを考える。
相手がどう受け取るか、どう思うか、どう感じるか…
そうやって気を回しているうちに、
「自分はどうしたいのか」「本当は何を感じたのか」という、
自分の気持ち、感情がわからなくなってくる。
配慮が、いつのまにか遠慮に変わり、
自分の考えがぼやけていく。
4.それでも、人のことを考えることをやめたくない
言葉が届かないことが多くても、考えて動いたことが誤解されても、
それでも、私は人のことを考えること自体はやめたくないと思う。
自分の考えがぼやけてしまうのはよくない。
だから、相手の反応で自分の行動を否定するのではなく、
自分がどういう意図で、どういう選択をしたかを大事にしたい。
それが偽善だと思われてもいい。
それが伝わる人にだけ伝わればいい。
全員にわかってもらおうとするのは、もうやめてもいいのかもしれない。
まとめ
考えても伝わらないことがある。
丁寧に向き合っても、伝わらないことの方が多い。
でも、それでも考えている自分の姿勢を、信じたい。
人に誤解されても、自分だけは、自分のことを誤解しないように。